【薬剤師が解説】腹痛を伴う便秘の対策について

【薬剤師が解説】腹痛をともなう便秘の対策について

腹痛を伴う便秘対処法解説

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「便秘で腹痛がともなう...どうやって対処したらいいんだろう?」

 

便秘に腹痛がともなう場合は、ただの便秘ではないかもしれません。
便秘に腹痛がともなうときに考えられること、対処法を薬剤師がお話します。

 

 

吐き気や下痢、腹痛などを伴う便秘について、考えられる原因と対処法を解説します。

病院へ行く目安は?他の症状を伴う便秘の原因と対処法

 

 

便秘と腹痛で悩む前に知っておきたいこと

腹痛をともなう便秘重要ポイント

一番大切!自分で対策できるのは初期の便秘

便秘かつ腹痛があって自分でなんとかしたい……
そう考えてネットを検索すると様々なことが書いてあります。
でも医療従事者の視点から各サイトをみると、情報の精度は玉石混交。
ついつい自分に都合のいいサイトを信じてしまいそうですが、自分で対策できるのは初期の便秘だけと覚えておきましょう。

 

排便後に腹痛が治るなら心配はいらない

便秘薬を使って、排便後に腹痛が治まるのであれば過度な心配はいりません。
たくさんのガスが理由で腹痛が起こることはあります。
排便することで治まる、一過性のものであるなら心配はいりません。

 

便秘薬を使っても腹痛が治まらないなら病院の受診を

便秘薬を使って、便秘が改善しても腹痛が治まらない場合は腹痛の要因が、便秘以外にあることが考えられます。
自分でなんとかしようとせずに、内科や消化器内科を受診しましょう。

 

便秘が続けば腹痛や腰痛など不快症状が起こる

初期の便秘ではなく、慢性的な便秘であれば腹痛や腰痛などの不快症状が起こります。
慢性的な便秘になっている場合は、根本的な原因の解決に基本対策は不可欠。
当サイトに記載している食事や運動の対策を行っても改善しない場合は、便秘外来などの専門機関で相談しましょう。
便秘薬を使い続けてしまい、便秘薬がないと排便できない方も専門機関での相談が大切です。

 

実際にコーラックのような刺激性の便秘薬を1年以上飲み続けていた人が、専門機関で相談し、きちんと自分で対策することで改善した例はあります。
もう長年、便秘薬を飲み続けているからと諦めず、1日でも早い相談が大切ですよ。

 

 

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便秘と腹痛の併発……便秘との関係や考えられる原因は何?

腹痛と便秘併発原因

コーラックなど便秘薬は飲んだ?腹痛を起こしやすい便秘薬

もしコーラックのような刺激性便秘薬を飲んで腹痛を感じているならば、原因はコーラックにあります。
コーラックのような便秘薬は腸を直接刺激するため、腹痛を起こしやすいです。
腹痛を避けるためには、酸化マグネシウム系の3Aマグネシアのような便秘薬に変えるといいですよ。

酸化マグネシウム便秘薬の特性や注意点などについてはこちら

【薬剤師が解説】酸化マグネシウム便秘薬について

 

子供の頃から便秘気味なら腸そのものが原因かも

便秘に腹痛がともなうという人は、腸そのものがねじれている可能性や腸の動きが弱いことが考えられます。
腸がねじれている人の特徴として、子供の頃から便秘気味だったことや便秘の後に下痢になるなどが挙げられます。
腸のマッサージが効果的ですので、ご自身で毎朝腸に刺激をする習慣をつけましょう。

ねじれ腸にも効果的な腸マッサージのやりかたはこちらの記事をご覧ください!

【図・動画で解説】『腸もみマッサージ』で便秘解消

 

ねじれ腸という名前でテレビで紹介されて事がありますが、正確な医療用語ではありません。
痛みがひどい場合は大腸検査などで腸を実際にみてもらうとよいでしょう。

 

便秘というけど下痢もない?過敏性腸症候群という病気

便秘が改善して腹痛がなくなった!
でもまたすぐに腹痛が……

 

今度は便秘でなく下痢になったという方はもしかしたら、過敏性腸症候群かもしれません。
排便で腹痛が軽くなるのが特徴で、治ったかと思いきやまた便秘や下痢、腹痛が起こります。
精神的・身体的なストレスが原因で、現代人に多い病気といわれています。

 

 

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薬剤師からみて大丈夫?便秘があるときの腹痛の対策

腹痛を伴う便秘対策方法

腸のマッサージは腹痛があるなら避けたい

便秘の改善方法として、腸のマッサージがあります。
おへそ周囲を「の」の字型にマッサージするなど、便秘の対策としても有名な方法です。
しかし腹痛をともなっている場合は、不要な刺激は避けたいところ。
腹痛がある場合は押し込むような腸のマッサージは控え、お腹を温めてください。

 

イブやバファリン、ブスコパン!便秘に痛み止めは避けよう

腹痛があると、痛み止めを飲むことを考える方もいるのではないでしょうか。
痛みに効く薬はイブやバファリンのような普通の痛み止めから、お腹のさしこみ痛に効くブスコパンなどがあります。

 

一般的に腹痛で普通の痛み止めは用いません。
ブスコパンなど病院で指示がある薬を除き、腹痛時の痛み止めの使用は病気の発見を遅らせる原因になるため避けた方がよいでしょう。

 

ビオフェルミンを飲むのはOK!でも腹痛が気になる

便秘の改善にビオフェルミンを飲むのはいい対策です。

ビオフェルミン製薬の市販整腸剤『新ビオフェルミンS』についての記事はこちら

市販整腸剤『新ビオフェルミンS』の便秘解消効果と副作用について

 

ただ便秘に腹痛がともなっている点が気になります。
ビオフェルミンを飲んでみて便秘が改善しても腹痛が治らない場合は、酸化マグネシウム便秘薬などを服用し一度便秘を解消してください。
それでも回復しない場合は専門機関の受診が必要です。

 

子供の「お腹が痛い」は自己判断で処理してはダメ

子供が腹痛を訴えている場合、本当に腹痛なのかはっきりしない場合があります。
子供の症状の訴えは大人よりも乏しく、正確に表現できているとは限らないのです。
子供のお腹が痛いの訴えは腹痛の一択とは限りません。

 

痛み止めを飲ませるなどの自己判断で処理してしまうと、病気の発見を遅らせてしまう可能性があります。
子供が腹痛などの訴えをした際は、自己判断で処理せずに小児科で相談しましょう。

乳幼児や児童など、子供に多い便秘の原因と対策についてはこちら

赤ちゃんの便秘の原因とその対策

子供に多い便秘の原因とその対策

 

 

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便秘と腹痛が両方あるとき特に注意したいこと

腹痛を伴う便秘注意点解説

吐き気や脂汗、歩けないなどの症状はただの便秘じゃない

便秘に吐き気や脂汗、歩けないなどの症状がともなうなら、ただの便秘ではないことがあります。
吐き気や脂汗などの症状さえ治ればいいと寝て待っても、根本解決にならないどころか病気を進行させてしまう可能性があります。

 

ひどい便秘で嘔吐してしまう方もいますが、便秘に腹痛と吐き気などがともなう場合は必ず病院を受診しましょう。

 

お腹の張りや腹痛……腸閉塞などの病気は自覚症状がわかりにくい

「便秘と腹痛とかそんなちょっとしたことで病院に行くの?」と思うかもしれません。
ただ、便秘にまつわる病気は自覚症状が乏しくわかりにくいのが特徴。

 

例えば腸閉塞などは便秘と症状が似ており、発見が遅れやすい病気の一つ。
急激な腹痛を特徴としているため、便秘に腹痛がともなう場合はやはり病院の受診が大切なのです。

 

 

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まとめ:重い腹痛がともなうなら専門機関で相談を

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便秘に腹痛がともなう場合は、腸のねじれ、過敏性腸症候群、腸閉塞などの病気が隠れている可能性が考えられます。

 

もちろんただの便秘かもしれませんが、やはり可能性が考えられる以上は自己判断で処理せずに専門機関を受診することが大切なのです。

 


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