【薬剤師が解説】他の症状を伴う便秘の原因と対処法|病院へ行く目安はどれくらい?

便秘の症状について

他症状を伴う便秘原因対策

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便秘の症状や程度は人それぞれ。
「便秘3日目で特に症状なし…症状ないなら病院に行かなくても別にいい?」、「便秘と下痢を繰り返しているんだけど、放っておいていいよね?」など。

 

便秘の症状にまつわる疑問や悩みも人それぞれです。
便秘にまつわる疑問や悩みを解決するために、まずは
「便秘って何?」

「こんな症状は病院へ!」
を知りましょう。

 

 

あなたの便秘原因はどれ?性別やライフステージ別に、起こりやすい便秘の原因を徹底解説!

便秘の原因は一体何?|性別・年齢別の便秘原因とその対策

 

 

そもそも便秘の定義や症状って何?

最新便秘定義

シンプルな便秘の定義ができた

便秘って誰でも知っている症状だと思うんですが、実は「便秘」の定義って今までありませんでした。
「3〜4日便が出なかったら便秘かな?」という、なんとなくフワッとしたものしかなかったんですね。
それが2017年10月に日本で初めて、便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排便できない状態」と定義されました。

 

なんだか噛んでしまいそうな定義ですが…つまりは、毎日快便!という人からしたら1日でも出なければ便秘です。
また、毎日便が出ても量が少なくてスッキリしないと感じるなら、その人にとっては便秘といえます。

 

一律でこういうものが便秘ですという定義ができたわけでなく、人それぞれの便秘があるというわけですね。

 

便秘の症状はさまざま

一言で便秘といっても、生じる症状がさまざまなのも便秘の特徴です。
一過性の便秘であれば、ただ便が出ないという症状がほとんど。
しかし、腹痛や吐き気を伴う便秘、便秘のはずなのに下痢もあるといった不思議な症状が起こることもあるんです。

 

便秘が症状!の病気もあるよ

たまたま便秘になったのであれば心配ないですが、大腸がんやクローン病、虚血性大腸炎など便秘が一つの症状である病気もあります。
これらは自分ではわかりません。
このような病気を早期に発見するために、健康診断や人間ドックがあるわけです。

 

普段は便秘にならないという方は特に心配いりませんが、月に数回は便秘になるとか、慢性的に便秘があるという方は、自分でなんとかしようとせず病院受診のタイミング。
消化器内科やお通じ外来を受診すると安心です。

 

 

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さまざまな便秘の症状をのぞいてみよう

便秘症状あれこれ

まず!一般的な便秘は腹痛を伴わない

例えば、ダイエットを始めたら便秘になったとか旅行先で便秘になった、転職で環境が変わって便秘になったというのが、一般的な便秘。
これら一般的な便秘では、腹痛を伴うことはなく、便秘が解消されれば不快感も解消されます。

腹痛を伴う便秘についての詳細はこちら

【薬剤師が解説】腹痛を伴う便秘の対策について

 

便秘が悪化すると吐き気が出る

便秘が慢性的になると吐き気を伴うことがあります。
便秘に吐き気の症状を伴う場合は、便秘の解消に加えてメンタルケアが大切になります。

吐き気を伴う便秘についての詳細はこちら

【薬剤師が解説】吐き気を伴う便秘の原因と対処法は?

 

便秘なのに下痢になる不思議

便秘のはずなのに、下痢もある…。
自分の腸は変になってしまったんだろうか?そんな不安を感じている方は、過敏性腸症候群かもしれません。
過敏性腸症候群は、便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。
私も臨床現場でよく出会います。

下痢を伴う便秘についての詳細はこちら

【薬剤師が解説】下痢を伴う便秘の原因と対処法は?

 

肌など美容面への影響も

便秘がちな方の悩みで多いのが、肌トラブルです。
腸と肌というと、「え?関係あるの?」と不思議に思いますよね。
便意は自分でコントロールするものでなく、自然と催すもの。
これがポイントで、自然と催す働きを促すのが自立神経です。

 

便秘が慢性的になると自立神経の働きが低下して、皮膚の血行が悪くなり肌トラブルにつながると考えられています。
また、便秘は腸内の悪玉菌を増やし、有害物質の発生を促します。
この有害物質も肌トラブルの一因。
腸と肌は密接につながっているということですね。

 

便秘は痔を引き起こす

便秘の方は、便を出そうと必要以上にお腹に力を入れます。
そうすると、肛門周辺の血管に負担をかけ、繰り返すことでコブのようなものができてしまいます。
このコブこそが、痔核と呼ばれるもの。

 

また、必要以上にお腹に力を入れることは、切れ痔を誘発することでもあります。

 

 

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あなたはこの症状?腹痛を伴う便秘は原因が独特

腹痛便秘の原因『ねじれ腸』

腸のねじれが原因で便秘を起こす

便秘になるといつも同じ場所の腹痛があるという方は、腸のねじれが原因かもしれません。
腸のねじれが原因の便秘なら、食事や便秘薬の対策も必要ですがマッサージや運動など外部からの刺激が有効です。

 

 

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便秘は治療が先決!辛い症状を改善してから日常生活で予防する

日常的便秘症状ケア

まずは市販の便秘薬で対処する

便秘になったらまずは市販の便秘薬で対策を検討しましょう。
市販の便秘薬は刺激性の便秘薬と非刺激性の便秘薬に大別されます。
市販の便秘薬を試すときは、入っている成分をチェックして「酸化マグネシウム」が配合されている、非刺激性の便秘薬から試すといいですよ。

 

水分チェックで便秘を予防する

私が健康カウンセリングをしていたとき、便秘を訴える方の食事をみると水分量が極端に少ないという傾向があります。
1日に1.5L程度の水分摂取を目指したいところですが、日常的に水分摂取をしない方は、まず食事のたびにコップ一杯の水分摂取を意識するといいですよ。

 

冷たい水は腸を冷やしてしまうのでできる限り常温以上の暖かい水分で摂るようにしましょう。
コーヒーやお茶などカフェインが入っているものの摂り過ぎは交感神経優位になり腸の動きを悪化させるため、大量に飲むことは避けましょう。
一日1〜2杯程度であれば問題はありません。

 

お酒は水分摂取に入ると思っている方もなかにいるかもしれませんが、アルコールは分解する際に体内の水を使って分解していくので、水分摂取の逆効果です。
アルコールの摂りすぎもダメですし、残念ながらアルコールは水分のカウントにはなりません。

 

排便の我慢は便秘を引き起こすリスク

排便を我慢してしまうという方は、便意を感じたときに排便する習慣をつけましょう。
便意は出口の付近まで便が到達したよという体のサイン。
便意のサインを無視し続けていると、感覚が鈍って便秘になってしまいます。

 

肛門の手前の直腸という部分に便が入ってくると便意を催すのですが、これを我慢してしまうと、直腸にもっと便が入ってこないと便意を起こさない体質になってしまいます。
ウンチに行きたいという反射は自然なことなのでできるだけ我慢せず、トイレにいくように心がけてください。
便意の我慢をしすぎると、正常な便意がこなくなる『直腸性便秘』になってしまいますよ。

 

便秘予防や解消に大切な食物繊維は足りていないが当たり前

食物繊維は、「1日に男性は20g、女性は18g摂りましょう」という目標量を国が定めています。
ところが、男女共に目標量に達していないのが現実。
現代の食生活では、意識的に補わないと食物繊維は不足するのが当たり前なのです。

 

食生活を整えて食物繊維を補おうともよく言われます。
便秘を機会に食生活の根本的な見直しをされることを強くおすすめしますが、いきなり大きく変更するのが難しい場合は食物繊維サプリなどの併用をおすすめします。

 

サプリで食物繊維を補う場合は、難消化性デキストリンが入ったものを購入するとよいでしょう。
アマゾンや楽天で『難消化性デキストリン』と検索してみてください。

 

便秘の予防には腸活が大事

便秘を解消したら、便秘にならないように予防することが大切です。
便秘になりやすい体質だから…と諦めている方は、体質が原因ではなく単純に対策ができていないだけかもしれません。
便秘体質は改善できる体質です。
便秘に悩んでいる方こそ、「腸活」を意識してみましょう。

 

 

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症状より便秘の程度で病院に行くかを決めよう

便秘症通院タイミング

市販の便秘薬の使用目安は1週間

便秘といっても、急に便秘になったのか慢性的に便秘なのか、便秘を繰り返しているのかですべき対策が異なります。

 

市販の便秘薬で対応できるのは、「急に便秘になった場合」です。
1週間を目安に使用してみましょう。

 

便秘を繰り返している方も、市販の便秘薬で一時的に症状は解決できるかもしれませんが、重大な病気を隠してしまう可能性が高いです。
繰り返し便秘になる場合は、市販薬で対処するのでなく病院受診に行くべき症状です。

 

刺激性便秘薬はなるべく使わないで

市販の便秘薬を使う場合は刺激性の便秘薬に注意します。
センノシドやピコスルファートナトリウムといった成分が入った刺激性の便秘薬は、即効性があります。
知らずに使ってハマってしまうと、刺激性の便秘薬がないと便が出ないとか、もっと量を増やさないと便が出ないといった悪循環を生み出します。

 

市販の便秘薬を使う場合は、まず「酸化マグネシウム」が入った、非刺激性の便秘薬からが鉄則です。

 

 

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便秘の症状まとめ

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便秘の症状は、吐き気や腹痛、痔、肌トラブルなど表面化するものから、体質となってほぼ無症状の方までさまざまです。
そこまで症状がひどくない場合は一過性から軽度な慢性便秘に該当する場合が多いので、その対応は当サイトのリンク先の正しい便秘薬の利用方法や便秘対策を実践してください。

 

いつもと明らかに違う症状が出ている場合などは、すぐに胃腸科内科や消化器科などの腸の専門医を受診することをおすすめします。

 


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