【市販の便秘薬】OTC医薬品『タケダ漢方便秘薬』の便秘解消効果、副作用について

市販の便秘薬『タケダ漢方便秘薬』の便秘解消効果、副作用について

便秘のお薬にはいろいろな作用をもつものがあります。
今回紹介するタケダ漢方便秘薬は大腸にたまった便を薬剤の効果で排泄させる薬です。
大腸にもともと疾患がある場合や他の薬の副作用による便秘には効果が弱くなります。

 

毎日続けて飲む必要はありません。
3日間飲んでも便秘が解消しない場合には、お医者さんや薬局の薬剤師さんに相談することをお勧めします。

 

 

 

タケダ漢方便秘薬の成分と剤型

画像引用:タケダ健康サイト

  • 商品名:タケダ漢方便秘薬
  • 成分名:大黄甘草湯エキス散
  • 剤型:錠剤

 

タケダ漢方便秘薬は漢方の便秘薬として古くから使われている大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)エキスが含まれています。
漢方薬の場合には体質に合わせた処方が行われるのが一般的ですが、大黄甘草湯はどのような体質でも効果を発揮するといわれています。

 

大黄甘草湯は大黄と甘草という2種類の生薬を混ぜ合わせたものです。
大黄はタデ科の植物であるダイオウの根と葉を乾燥して生薬とします。
ダイオウは中国原産の植物です。
タケダ漢方便秘薬では武田薬品工業が研究開発して、国内で栽培している「信州大黄」と言う品種からの見とれたものを利用しています。

 

大黄は大腸を動かして便秘を治す作用があります。
その他にも消炎作用や健胃作用,止血作用が認められています。
この効果は大黄の成分が腸内細菌によって代謝されて、作用を出す成分に変わるからと言われています。

 

大黄は、西洋医学でいうセンノサイトが腸内細菌によって強い緩下作用(便通をよくする作用)を発揮するといわれていますが、その他にも大黄にはセンノシドA〜F、アロエエモジン、クリソファノール、レインやカテコールタンニン、トラクリゾンが含まれており、健胃作用や止血作用、消炎作用を示すと考えられています。

 

甘草は緊張を緩和する作用があるといわれています。
成分は西洋医学で言うグリチルリチン酸が主になっています。
甘みが強く普通の砂糖の150分の1の量で同じ甘さとなります。
漢方薬では他の生薬が強く働いて痛みを感じるのを抑えるのによく使われる物です。

 

タケダ漢方便秘薬は黄褐色の素錠で1錠の重さは0.25g、直径9.6mm、厚さ3.0mmで半分に割って飲めるように中央に割線が入っています。
大黄甘草湯以外に錠剤にするために無水ケイ酸、セルロース、カルメロースCa、ステアリン酸Mgが使われています。

 

 

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タケダ漢方便秘薬の効能効果

  1. 便秘
  2. 便秘に伴う腹部膨満(お腹が膨らむ感じ)、ニキビなどの吹き出物、腸内異常発酵(お腹が膨らむ、おならが出やすい、おならの臭いがいつもと違う)、痔、頭が重い状態、湿疹、皮膚炎、食欲不振などの症状の緩和。

 

お薬の効能効果では、病気名を記載することが多くなっています。
タケダ漢方便秘薬も便秘に対して症状緩和ではなく便通をおこすことが分かっているので、「便秘に効果(がある)」と言い切っています。

 

[2]に関しては、便秘が治ればそれに伴って改善する症状として、効能効果に記載があります。
『痔』以降の効能効果は、便秘が改善することによっても症状が緩和しますが、漢方薬の大黄甘草湯の効能でもあります。

 

漢方薬ではもともとの体質によって生薬の量を変える場合や、生薬そのものを変更する場合がありますが、タケダ漢方便秘薬に用いられている大黄甘草湯にはそのような調節は必要がないといわれています。

 

 

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タケダ漢方便秘薬の飲み方

タケダ漢方便秘薬は、寝る前に水と一緒に飲んで翌朝の便通を期待する物です。
タケダ漢方便秘薬の便通に対する効果は前述の大黄が主成分です。
大黄は腸内細菌叢で代謝されて、強く効果を生じます。
そのため、寝る前に飲み、翌朝の便通を期待します。

 

一般的に漢方薬は「〜湯」と呼ばれるように煎じて飲むものですが、タケダ漢方便秘薬は製剤工夫を行って錠剤の形におさめ、飲みやすくなっています。
しかし、水なしで飲み込み込むのは、身体の中で成分が出てくるのをよわめますので、必ず適量の水と一緒に飲んでください。

 

お茶にはタンニンという他の薬剤の吸収を抑える成分が入っているものもあります。
そのため、飲み込み際の水分はお茶よりも水をおすすめします。

 

タケダ漢方便秘薬の使用量

軽い便秘(2〜3日便通がないとき)

15歳以上は1回1〜3錠
5歳から14歳は1回半錠〜1錠半

 

頑固な便秘(4日以上便通がないとき)

15歳以上は1回2〜4錠
5歳から14歳は1回1錠〜2錠

※5歳未満はタケダ漢方便秘薬を使ってはいけません。

 

 

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タケダ漢方便秘薬の副作用

発疹

皮膚に赤色のブツブツができる。
アレルギーの可能性があるので次の薬剤を飲まずに購入した薬局の薬剤師さんに伝えてください。

 

激しい腹痛を伴う下痢

タケダ漢方便秘薬の効果が出すぎた可能性が高いですが、激しい痛みがある場合には本当に消化器に副作用がでた場合には、すぐにお医者さんに相談してください。
吐き気や嘔吐を伴う場合には脱水症を起こして危険な場合があるので、経口補水液などを飲み、救急車をよぶことも考えてください。

 

下痢

いったん便通があった後に下痢が続くことがあります。
購入した薬局の薬剤師さんか近所のお医者さんに相談することをおすすめします。

 

便秘が治らない

5〜6日間もタケダ漢方便秘薬を飲んでも便通がない場合には、購入した薬局の薬剤師さんに相談する方法もありますが、便秘外来も色々な病院でできていますので、そちらに相談することをおすすめします。

 

その他

尿の色が橙色や赤色になるときがありますが、これは大黄が変化したものですので、気にすることはありません。

 

タケダ漢方便秘薬では報告はないようですが、大黄甘草湯には以下の重篤な副作用が報告されています。

 

偽アルドステロン症、ミオパチー

甘草の主成分であるグリチルリチン酸が腎臓からカリウムを排泄することを促進する作用があるので、血清カリウム値が減って以下の症状がでることがあります。
長期大量に使わなければめったに起こりません。

 

偽アルドステロン症

低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加がおこること。

 

ミオパチー

低カリウム血症の結果として脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が起こること。

 

 

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タケダ漢方便秘薬を使うときに気をつけること

  • 年齢は5歳以上であること
  • 1週間続けても便通がない場合には使用を中止すること
  • 便通が合った場合には続けて使わないこと
    (続けて使うと精神的な依存性が生じて薬を飲まないと便意がおこらなくなる可能性があります)
  • 大黄には止血作用があるので、妊娠時には飲んではいけません。
  • 大黄甘草湯は乳汁に移行することが分かっているので、赤ちゃんが下痢をする可能性があります。

 

 

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タケダ漢方便秘薬Q&A

腹痛の程度はどうでしょうか?

便秘の程度にもよりますが、1週間程度の便秘の場合では、便通前の痛みは比較的軽度です。

 

タケダ漢方便秘薬はどこで買えますか

薬局やドラッグストアなどで買うことができます。

 

セルフメディケーション税制の対象になりますか?

セルフメディケーション税制の対象になるのは、処方せんが必要であった薬が薬局で発売になった薬(OTC薬と呼びます)に限られます。
一般的に漢方薬はセルフメディケーション税制の対象からは外れています。

 

定価はありますか?

薬局によって自由に決められます。
近くにドラッグストアがある場合には安い方で買うことがおすすめです。
中身は同じですから。

 

通信販売では送料がかかるので必ずしも安くはなりませんが65錠入りで1,033円が価格.comで最安値でした。
(2018年2月27日調査)

 

同じような市販品はありますか?

ツムラの漢方便秘薬は大黄甘草湯のエキスです。
2歳から飲むことができます。

 

大正漢方便秘薬も大黄甘草湯の錠剤です。
タケダ漢方便秘薬と同様に5歳以上から飲むことができます。

 

お医者さんが大黄甘草湯を出すことがありますか

病院で処方してもらう大黄甘草湯には、ツムラ大黄甘草湯エキス顆粒(医療用)、大黄甘草湯(大杉製薬)、大黄甘草湯(高砂製薬)があります。

 

 

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