【薬剤師が解説】市販便秘薬『コーラック』シリーズの便秘解消効果と注意点

市販便秘薬『コーラック』シリーズの効果、副作用について

「便秘にはコーラック」。
昭和世代の方々はこのフレーズのCMと共に成長してきたのではないでしょうか。
日常生活における便秘薬として定着しているコーラック。
商品数がすごく多くて選択肢が幅広いのも特徴なんですよね。
そんなコーラックを薬剤師の視点で調べて考えてみたので、共有します。

 

 

 

コーラック商品の注意点

コーラックシリーズはたくさんの種類があり、選べるためとても使い勝手は良いのですが坐薬を抜いた内服薬に関しては腸を刺激する刺激性の便秘薬です。

 

刺激性便秘薬の特徴として効き目がシャープで排泄する効果は高いですが、毎日連用することや、常習的に使ってしまうと刺激に腸が慣れ、コーラックがないと出ないという体質になってしまう可能性があります。

 

コーラックは一時の利用にして、基本的な便秘対策を実践することをおすすめします。

薬剤師が教える便秘解消法の本音はこちら。

薬剤師が本音で言うと、便秘解消法はコノ順番が重要です。

 

 

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薬剤師が教えるコーラック商品の全種類と選び方

コーラックハーブ

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラックハーブ
  • 成分名:センノシド、甘草エキス末
  • 剤型:錠剤

コーラックシリーズの中でも、新しい存在のコーラックハーブ。
コーラックハーブは自然に近いお通じを目的とした便秘薬です。
成分を見てみると、「センナ」、「甘草」を使用しているのが特徴です。

 

センナも甘草も薬用植物で、便秘薬を使いたいけど化学的なものじゃない製品を使いたいといったこだわりのある方におすすめです。
腸を直接刺激するため、効き目はシャープです。

 

刺激性の便秘薬なので連用・常用NGです。

 

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コーラックファイバー

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラックハーブ
  • 成分名:プランタゴ・オバタ種皮、ケツメイシ乾燥エキス、センノシド・カルシウム、チアミン硝化物、パントテン酸カルシウム、ピリドキシン塩酸塩
  • 剤型:顆粒

コーラックファイバーは、コーラックハーブよりも一層自然に近い排便が期待できる成分で構成されています。
私がいいなと感じた点は、食物繊維が配合されている点。

 

この商品は食生活が乱れがちで、食物繊維不足を感じている方にはおすすめです。

 

食物繊維はスムーズな排便には欠かせない成分ですが、現代の食生活では1日に必要な摂取量を補えないといわれています。
ただ、腸を直接刺激するセンナ成分も配合されているため、常用する便秘薬としては利用できません。
毎日飲まないようにしましょう。

 

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コーラックⅡ

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラックⅡ(
  • 成分名:ビサコジル、ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)
  • 剤型:錠剤

コーラックⅡは、便を出すための設計図がしっかり描かれた、論理的な便秘薬といえます。
便を柔らかくした上で、さらに便を強制的に排出する成分が配合されています。
しっかりとした効き目が欲しい、ここぞというときにおすすめできる製品ですね。

 

しかし、これも刺激性の便秘薬なので一時の利用は問題ありませんが連用・常用NGです。

 

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コーラック

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラック
  • 成分名:ビサコジル
  • 剤型:錠剤

コーラックとコーラックⅡの違いは、便を柔らかくする成分の配合有無。
コーラックには、便を柔らかくする成分は入っていません。
コーラックもここぞというときに使いたい製品なので、コーラックを試してみてダメならコーラックⅡを使うという順番がよいでしょう。

 

こちらも定期的に飲むことはおすすめできません。

 

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コーラックファースト

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラックファースト
  • 成分名:ビサコジル、ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)
  • 剤型:錠剤

コーラックファーストの特徴は、より細やかな量の調節ができること。
「コーラックⅡでは下痢になってしまう、コーラックⅡの半分量でいい」というような方におすすめしたい製品です。

 

コーラックファースト中の有効成分は1錠あたりが2.5mgと、コーラックⅡの半分。
そのため、少しずつ量の調節ができるわけですね。
腸を刺激する成分の必要量はかなり個人差があります。
コーラックシリーズを試すなら、まずはコーラックファーストを試してみるといいと思います。

 

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コーラック坐薬タイプ

画像引用:大正製薬株式会社

  • 商品名:コーラック坐薬タイプ
  • 成分名:炭酸水素ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム
  • 剤型:坐剤

とにかく即効性が欲しいという方は、コーラック坐薬タイプがおすすめです。
他のコーラックは錠剤で、吸収されるまでにさまざまなステップが必要ですが、コーラック坐薬タイプはこのステップを省略できるのです。
だから、他のコーラック商品よりも即効性が期待できるわけですね。
だいたい10〜30分で効果を得られますよ。

 

坐薬をいれることでガスが発生しお通じの排泄を促す薬ですので、半日ほどおならが出やすくなる点に注意が必要です。

 

 

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コーラック商品を使う際に注意すること

やさしいコーラックシリーズも毎日使うのはダメな便秘薬

コーラックの中でもコーラックハーブやコーラックファイバーは「やさしいシリーズ」として、製品展開がされています。
やさしいと聞くと、毎日使っても安心なのかな?とイメージしてしまいますが、これは注意。
やさしいシリーズにも、腸を直接刺激する成分が入っているため、毎日使うのはNGです。

薬剤師が考える本当に「やさしい」便秘薬、酸化マグネシウム製剤についてはこちら

【薬剤師が解説】酸化マグネシウム便秘薬について

 

妊娠したらコーラックはダメ

妊娠中の便秘に悩む方は多いですが、妊娠中にコーラック商品はNGです。
妊娠中は酸化マグネシウム系の便秘薬が安心して使えます。
保険が利くマグミットなどの製品があるので、妊娠中の便秘に悩んだら産婦人科で相談しましょう。

 

排便リズムが整ったらコーラックはやめる

コーラックシリーズはどの製品も緊急用の便秘薬とイメージしておくとよいと思います。
つまり、一時的な便秘が解消したら、その時点で使用をやめます。
コーラックを飲んでおかないと便秘になっちゃうかもしれない…と予防的な使用はよくありません。
コーラックを便秘の予防として使ってしまうと、コーラックが原因で便秘になる薬剤性の便秘を引き起こしてしまうリスクもあるので、絶対にやめましょう。

 

一時的な腹痛や下痢が副作用として起こりやすい

コーラック商品は、腸を刺激することで排便を促します。
腸を刺激する便秘薬は、腹痛が起こりやすいとされています。
また、必要量に個人差があり適した量でないと下痢が起こることもあります。

 

 

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効果はいつ?どれくらい飲む?コーラック商品で気になるアレコレ

食後でなく食前や寝る前が飲むタイミングなのには意味がある

コーラック商品の用法を確認すると、食前や寝る前と指定があり食後がありません。
寝る前というのは、定期的に朝に排便するリズムを整える目的があります。

 

食前の指定は、胃の中に食物があるとコーラックの作用を発揮しにくくなるためです。
食事に左右されずに効果を得たい場合は、コーラック坐薬タイプを使うといいでしょう。

 

飲むタイミングは自分で決める

人によっては、「朝の時間ないときに排便習慣なんて困る!」という方もいるでしょう。
そんな方は、夜の排便習慣をつけられるように飲むタイミングを調整するといいでしょう。
寝る前をメーカーがおすすめしているのは、あくまでも朝に排便習慣をつけるためです。

 

効果の発現時間は人それぞれ

ただ夜に排便習慣をつけたいとなったときに、難しいのは効果の発現時間。
コーラックの効果発現時間は個人差があります。
そのため、飲んでみなければあなたに合う時間はわかりません。
一般的には8時間程度とされていますが、人によっては飲んですぐ便意を感じる人もいます。

 

とにかく即効性を期待するならコーラック坐薬タイプ

とにかくすぐに効果を得たいのならば、コーラック坐薬タイプの一択です。
他のコーラックでも人によっては素早い効果発現が期待できますが、より確実なのがコーラック坐薬タイプといえます。

 

使用頻度の目安は「たまに」かつ「週に2〜3回」

コーラック商品の使用頻度の目安はたまにです。
年に数回便秘になる方が、便秘の解消に使うといった使い方が適しています。
毎月とか数ヶ月に一度は便秘になるというように、習慣的に便秘になる方にとってコーラック商品は適していません。

 

コーラック商品を使う際は、多くても週に2〜3回を目安とするのもポイントです。
即効性が気に入って、毎日のように使ってしまうと、刺激性便秘薬の問題点である習慣性や耐性の罠に足を踏み込んでしまいます。

 

もし毎日1年以上も飲んでしまったら病院へ

「実はもうコーラック商品を毎日1年以上飲んでいます…」という方もいるかもしれません。
これ全然珍しいことではないんですね。
よいことではありませんが、若い女性でコーラックを連日使用している方に何人か出会ったことがあります。

 

このような場合に大切なのは、1日でも早く病院で相談すること。
まずは便秘なくコーラック商品をやめていく手段を考えていく必要があります。

 

実際、私が出会った方はコーラック商品を1年以上も連日使用していましたが、ちゃんとやめることができました。
もちろん便秘も改善しながらです。
コーラックを飲み続けていると確実に腸の機能は低下しますが、高齢者でなければ元に戻る可能性も十分にあります。

 

もしコーラック商品を毎日飲んでしまっているなら、明日にでも病院に行くことが大切です。

薬剤師が教える『正しい便秘解消法』のページもご覧ください。

薬剤師が本音で言うと、便秘解消法はコノ順番が重要です。

 

 

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どの種類のコーラックも毎日使うのは避けることが大切

コーラックは便秘の緊急時の使用にとどめるということが、まず大切です。
コーラック商品はたくさん種類がありますが、見た目で大きく2つに分けることができます。
マイルドな効果は緑色のパッケージ、シャープな効果はピンク色のパッケージです。
そして、ポイントはマイルドであっても、腸を直接刺激する成分が入っているため、注意が必要なことでしたね。

 

シャープな効果のコーラックを選ぶときは、コーラックファースト→コーラック→コーラックⅡの順番で試すといいと思います。
そして、とにかく即効性が欲しい!ならば、コーラック坐薬タイプがおすすめです。

コーラックなどの刺激性便秘薬は使い所が大事!正しい便秘薬の使い方についてはこちら

【薬剤師が教える】便秘薬の選び方とおすすめ

 


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