【薬剤師解説】医療用便秘薬『アローゼン』の便秘解消効果、副作用について

医療用便秘薬『アローゼン』の効果、副作用について

薬剤師の安永です!
本日は、便秘に用いるお薬である、『アローゼン』について、ご説明させて頂きます。

 

アローゼン(センナ・センナ実顆粒)は、便秘に対して処方されるお薬です。
黄色いパッケージが特徴のお薬なので、一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか?
はじめて上市されたのは1967年であり、実に50年以上の歴史のあるお薬なのです。
どちらかというと昔のお薬ですが、現在も医療の現場ではよく使われるお薬の一つであるので、とても良いお薬といえるのです!

 

 

 

成分・剤型

画像引用:株式会社ポーラファルマ

  • 商品名:アローゼン顆粒
  • 成分名:センナ・センナ実顆粒
  • 剤型:顆粒

 

アローゼンの成分は『センナ・センナ実顆粒』です。
薬価は1g当たり7.6円であり、0.5g包装と1.0g包装があることが特徴です。

 

ジェネリック医薬品は『ピムロ顆粒』という名称で1社からのみ発売されており、薬価は1g当たり6.2円であるので、大きな差はありません。

こちらは0.5g包装しかありませんが、両面に印刷がされており、切り口も大きく明示されているなどの特徴があります。
顆粒の性状についても、先発のアローゼンでは角張った粗い黒色の顆粒ですが、ジェネリックのピムロでは、造粒された丸っこい黒色の顆粒となっています。
ピムロ顆粒の効果については、私も実際に服用して試してみたのですが、正直なところアローゼン顆粒との違いは判りませんでした。
味についても、ほとんど判別は不可能ですが、強いて言うのであればジェネリックのピムロの方が口当たりは良く感じました。

 

ちなみに独特の臭いがある薬剤で、味はすこし苦めです。

 

 

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効能・効果

アローゼンは生薬由来の緩下薬であり、アロエ、センナ、大黄などに含まれるアントラキノン系誘導体という成分が主成分となります。
胃や小腸では吸収されず、そのままの形で作用部位である大腸まで到達し、腸内細菌の作用によりレインアンスロンとなり、瀉下作用を発揮します。
直接大腸を刺激することから、高い効果が得られるので、他の薬剤で効果が出ない場合の便秘をお持ちの方には、持って来いのお薬といえるでしょう。

 

 

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飲み方・効果時間など

飲み方

1回0.5〜1.0gを1日1〜2回に分けて、水とともに飲んでいただきます。
治療を受ける疾患や年齢・症状によっては、調節も可能なお薬です。

 

効果時間

アローゼンは非常に強力な緩下薬であり、服用してからおよそ8〜10時間程度で排便に至ります。
就寝前に服用すると、朝には便が出るというイメージでしょうか。
ただし、個人差もあり、体調によっても前後することがあるので、夜間の便意などには注意してください。

 

 

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副作用

アローゼンでは、主な副作用として、発疹、腹痛、吐き気・嘔吐、お腹の鳴りといった副作用が報告されています。
ALT(GPT)上昇、 AST(GOT)上昇、 γ-GTP上昇、血中ビリルビン上昇といった、肝臓の検査値異常も報告されているので、もともと肝臓が悪い方では、注意をするようにしてください。

 

 

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注意点

アローゼンは大腸を刺激するお薬ですが、大腸を刺激し続けることにより、アローゼン顆粒の刺激に慣れてしまい、便秘薬の切れ味が悪くなってしまうことがあるのです。
つまり、耐性ができるお薬であるので、連続で使用すると効果が減ってしまう薬剤です。
下剤依存症になってしまうこともあるので、常用するのではなく、いざという時の切り札として使う方がよいでしょう。

 

また、アローゼンは痙攣性便秘という、腸が痙攣することによる便秘については、用いることができません。
腹痛などの症状が悪化した場合には、早めに医師の診察を受けるようにしてください。

 

アローゼンの服用によって尿が黄褐色または赤色に着色することがありますが、大きな問題はありません。

 

 

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Q&A

似た成分のお薬はあるの?

アローゼンは、刺激性下剤と呼ばれるお薬です。
ヒマシ油、プルゼニド、ラキソベロン、ヨーデルSなどが同系統の薬剤に分類されています。

 

プルゼニド(センノシド)とどっちが強いの?

アローゼンは1g中に、センナ(葉)577.9mgとセンナジツ(実)385.3mgを含有しています。
この中で、センノシドA・Bという緩下作用を示す成分を定量したところ、1g中に10〜20mgを含有していることがわかっています。
一方で、プルゼニドは1錠中にセンノシドA・Bとして12mgが含有されているので、アローゼン1gとプルゼニド1錠がほぼ同等の強さであると考えられます。

 

妊娠や授乳をしている人でも飲んでよいの?

アローゼンは、妊婦の方では服用すべきではないお薬です。
少量では問題とならない場合もありますが、大量に服用した場合、子宮収縮を誘発して、早産や流産につながるおそれがあるのです。
また、授乳をしている方では、乳児に下痢が出たという報告もあるので、服用または授乳を避けるようにしてください。

 

 

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まとめ:連用は高リスク!いざというときの切り札として

アローゼンは強力な下剤の一つであるので、欲しがる患者様も多いお薬です。
しかし、連用することで癖になってしまったり、大腸メラノーシスという、大腸が黒変して神経細胞が減ってしまうという症状につながることもあるので、諸刃の剣とも言えるお薬です。

 

薬剤師としては、アローゼンは切り札として持っておいて頂いて、普段の食生活に加え、水分を引き込むタイプのお薬などでコントロールをしていただくことが一番であると考えます。
お薬でお困りのことがありましたら、薬剤師までご相談ください。

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