【薬剤師解説】医療用の整腸剤『ミヤBM』の便秘解消効果、副作用について

医療用医薬品『ミヤBM』の効果、副作用について

薬剤師の安永です!
本日は、整腸剤のひとつである、「ミヤBM」について、ご紹介させて頂きます。
ミヤBM(酪酸菌)は、腸内細菌のバランスを整えて、腸の働きを良くするお薬です。
ミヤBMに含まれている酪酸菌はビフィズス菌や乳酸菌と同様に、腸内フローラと呼ばれる腸内環境を整えるためには、非常に重要なお薬であると言われています。
その他の整腸剤であるビオフェルミンやラックビーと混同されやすいので、違いについてもご説明させていただきますね。

 

 

 

成分・剤型

画像引用:gooヘルスケア

  • 商品名:ミヤBM細粒、ミヤBM錠
  • 成分名:酪酸菌(宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)
  • 剤型:散剤、錠剤

 

ミヤBMは、酪酸菌の一種である宮入菌を用いた生菌製剤です。
薬価は細粒のミヤBM細粒では6.2円/g、錠剤のミヤBM錠では5.6円/錠となっています。
一見では細粒の方が高価に思えますが、細粒には宮入菌末が40mg、錠剤には宮入菌末が20mg入っているので、宮入菌末40mgで考えると、細粒は6.2円、錠剤は11.2円となり、細粒で飲んでいただく方がお得となります。

 

味については、ホットケーキミックスの味を薄くしたものをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
ラックビーやビオフェルミンなどに比べると、甘みは少なめであると言われていますが、苦味などはほとんどありません。

 

 

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効能・効果

ミヤBMは、お腹の調子を良くすることが出来る整腸剤です。
整腸剤としては乳酸菌やビフィズス菌を用いた製剤が一般的には使われていますが、酪酸菌にも下痢や便秘の症状に効果があることがわかっています。
ミヤBMの最大の特徴としては、『芽胞』というバリアに包まれていることが挙げられます。
一般的な乳酸菌やビフィズス菌は胃酸や抗生物質によって死滅してしまいますが、ミヤBMはこのバリアによって守られているので、生きたまま腸まで届くのです。

 

 

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飲み方・効果時間など

飲み方

ミヤBMは、1回1〜2錠(0.5〜1g)を1日3回、お水と一緒に飲んでいただきます。
添付文書外の用法となりますが、6ヶ月では1回0.3gを、1歳では1回0.35gを、3歳では1回0.5gを、12歳では1回1gを3回服用していただきます。
芽胞というバリアに守られているので、他の整腸剤のように食後に限定せずに服用することが出来るのです。
また、症状によって適宜減量することも認められていますが、医師の判断を仰ぐようにしてください。

 

効果時間

ミヤBMは服用後数時間で腸内に分布し、1〜2日間で糞便中から検出されることが分かっています。
しかし、必ずしも即効性があるわけではないので、継続して服用をするようにして下さいね。

 

 

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副作用

ミヤBMの主成分である酪酸菌(宮入菌)を服用した641名の患者様において、副作用が出た方は1名もいないことが分かっています。
副作用については、ミヤBMでは心配をしなくてよさそうですね。

 

 

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注意点

ミヤBMは生菌を用いたお薬であるので、湿気に注意するようにして下さい。
また、気管支喘息のお薬であるアミノフィリンや、抗結核薬であるイソニアジドと混ぜることによって色がついてしまうことが分かっています。
これらのお薬をお飲みの方は、ミヤBMは混ぜて保管しないようにして下さい。

 

 

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Q&A

ミヤBMの「ミヤ」ってどういう意味?

薬剤師として働いていると、お薬の名前の由来を聞かれることがたまにあります。
ミヤBMの主成分である宮入菌は、1933年に千葉医科大学(現:千葉大学医学部)において、宮入近治博士が発見したことで知られています。
この時の発見者である宮入博士の名前が菌につけられ、宮入菌という名前で広まったそうです。
そして、製剤化したお薬においても、宮入菌(MIYAIRI Bacterium)の一部をとって、ミヤBMという名前がついたのです。

 

ミヤBMって、本当に効果はあるの?

ミヤBMは、非常に高い効果が認められているお薬です。
お腹の症状に対しては80%(271/338例)の改善効果が、下痢の症状に対しては97%(117/121例)の改善効果が認められているのです。
抗生物質の投与時や、ヘリコバクターピロリの除菌時においても、ミヤBMは、下痢症状の改善効果を示しています。
さらに、マウスを用いた腸管出血性大腸菌O-157の感染実験で、ミヤBMを飲まなかったマウスはすべて死亡してしまいましたが、ミヤBMを予防的に飲んでいたマウスではすべてが生存したという、驚くべきデータもあるのです。

 

ミヤBMは市販では売っていないの?

ミヤBMは市販でも『強ミヤリサン錠』などの商品名で販売されています。
1錠中に宮入菌末を30mg含んでおり、1日3〜9錠を服用して頂きます。
330錠(36日分)が2,000円程度で販売されています。
他に疾患があって受診するついでが無ければ、ドラッグストアで購入した方が受診代や調剤料がかからない分、安く上がるのではないでしょうか。

 

 

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まとめ:胃酸や抗生物質に強く汎用性の高いお薬

ミヤBMは整腸剤の中でも、少し特徴のあるお薬です。
芽胞というバリアに守られているので、空腹時に服用したり、抗生物質と併用しても問題がありません。
メリットの多いお薬である上に市販もされているので、薬剤師としてはおススメしやすいお薬なのです。

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