サラシア茶の便秘解消効果と注意点|糖質吸収抑制効果が腸内環境改善につながるメカニズムとは?

サラシア茶の効果と注意点について

サラシア茶便秘解消効果

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健康について高くアンテナを張っている方であれば、サラシア茶というお茶の存在をご存知の方も多いでしょう。
サラシアは古来より糖尿病の特効薬として用いられてきた植物です。
近年になって、食後の血糖値の急激な上昇を抑える効果をはじめ、脂質の吸収を抑える効果、アンチエイジングなどの健康効果が注目されてきています。

 

サラシアのダイエット効果に注目している方は、これらの効果の他に「便秘の解消にも効く」という話を耳にしたことがあるでしょう。
果たしてサラシア茶は便秘に効果が期待できるのでしょうか?
この記事では、サラシア茶の便秘解消効果を中心とした健康効果と、成分や効果的な飲み方、注意点などについて解説していきます。

 

 

お茶の便秘解消効果や話題の『便秘茶』についてなど、お茶と便秘についての記事はこちら

お茶は便秘に効く?お茶を飲む習慣と『便秘茶』の効果と注意点について

 

 

サラシア茶とは一体どんなお茶?

サラシア茶成分効能

サラシア茶の原材料であるサラシアは、東南アジアから南アジアにかけて生息するつる性の植物です。
サラシア属の植物の根や幹を煎じたものは、世界三大伝統医学のひとつであるインドの伝統医学アーユルヴェーダに採り入れられ、古くから糖尿病の薬として飲まれてきました。
これがサラシア茶のルーツです。

 

近年になって、このサラシア属の植物の根や幹に含まれる成分が、糖分の分解を妨げ血糖値の上昇を抑える効果など、人間の体にとってとても有用な効果があるということがわかってきています。
日本においても、サラシア由来の成分が「糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える」として、2016年に特定保健用食品(トクホ)の関与成分として認められました

 

成分と効能:血糖値の上昇抑制や老化防止の期待

サラシアの根や幹には、血糖値の急激な上昇を抑えるはたらきがあるサラシノールコタラノール、マンギフェリンといった成分が含まれています。
また、強い抗酸化作用を持ち、身体の老化や病気の予防などに役立つカテキンなどのポリフェノール類も豊富です。

 

サラシア茶の味は?

サラシア茶は、有効成分を含むサラシアの根や幹を乾燥させ、それを煮出したものが一般的です。
その味わいは野趣に溢れており、「木の味」「土の味」「野性的な香り」などと表現されることが多いものです。
慣れない方には飲みづらいものと考えて良いでしょう。

 

そのため、サラシア茶の商品説明には、味や香りに慣れるまでは薄めに出して飲むことをすすめているものが多く存在します。
「慣れれば独特の香りが癖になる」と評している人も居ますが、これから試してみようと考えている方はある程度の覚悟をもって臨んだほうがよいでしょう。

 

サラシア茶の種類

サラシア茶には、コタラヒムブツやサラシアマルメロ(サラシアオブロンガ)などのサラシア属の植物の根や幹のチップを煮出すタイプの物、根や幹を挽いたパウダーを湯で溶いて飲むタイプのもの、根や幹から抽出したエキスを乾燥させた顆粒やパウダーを湯で溶いて飲むタイプのものなどがあります。

 

前述の通りサラシア茶はそのままだと独特の風味があり、人によっては飲みづらいものです。
そのため、飲みやすさを重視して、他のお茶とブレンドしている商品も多く存在しています。
サラシアそのものにはカフェインが含まれていませんが、紅茶や烏龍茶などとブレンドされている商品は当然カフェインが含まれます。

 

また、サラシア由来成分配合をうたった健康茶の中には、下剤成分を含むキャンドルブッシュ(ゴールデンキャンドル)やセンナ茎といった原料を使用しているものが存在します。
下剤成分を含む健康茶は、通常のお茶のように使用すると腹痛や下痢などの副作用、依存症などのリスクが出る可能性があります。
購入の際は、原材料を必ず確認するようにしてください。

 

 

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便秘に対する効能:吸収されなかった糖類が善玉菌のエサに!

サラシア茶便秘解消メカニズム

サラシノールやコタラノールを始めとしたポリフェノール類は、人間の小腸に存在し糖類を消化分解するα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害する働きを持っています。
この働きにより、食事で摂った糖類の消化吸収が抑えられ、血糖値の急激な上昇が抑えられる、というわけです。

 

消化が阻害され吸収されなかった糖類は、そのままの形で大腸へと移動し、そこに棲む善玉菌の良質なエサなります。
糖類というエサを得た善玉菌は、腸管内を腸が活発に動きやすい弱酸性の環境に整えます。
また、腸の活動を阻害するふるまいをする悪玉菌の繁殖を抑えます。
この腸内環境の改善効果こそが、サラシア茶が便秘に良いとされる所以なのです。

 

 

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おすすめの飲み方|飲むタイミングや量は?

サラシア茶おすすめ飲み方

食事で摂った糖質の消化吸収を抑えるというサラシノールやコタラノールの健康効果を発揮させるためには、サラシア茶は食前30分前から食事中にかけて一杯飲むといった飲み方が一番良いでしょう。

 

サラシア茶の便秘解消効果は腸内環境を改善することによるもので、数回飲んだら効果が出る、といった便秘薬のような即効性が期待できるものではありません。
腸内細菌の入れ替わりのサイクルを考えると、効果を実感するには少なくとも2週間ほど続けてみる必要があるでしょう。
また、一度にたくさん飲めばそれだけ効果が期待できる、というわけではありません。

 

 

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注意点:ブレンド茶には要注意

市販サラシア茶商品注意点

サラシア茶は特に飲み始めの時に、お腹が張る、便がゆるくなるといった症状が出ることがあります。
これは、腸内の善玉菌が活発化することによってガスが発生したり、腸が活発に動きすぎるため起こると考えられます。これらの症状は腸内環境の改善とともに収まっていくことも多いですが、辛い場合は飲む量を減らすなどの調整をすると良いでしょう。
また、体質的に合わないということもありますので、症状がひどい場合は2週間を超えて症状が続く場合は、使用を中止して医師に相談をすることをおすすめします。

 

サラシア属の植物を100%使用したサラシア茶では、カフェイン、あるいはセンノシドなどの下剤成分は含まれていません。
しかし、前述の通り、風味を良くするために紅茶や烏龍茶などとブレンドしたサラシア茶も存在します。
これらのブレンド茶にはカフェインが入っている可能性がありますので、特に便秘の改善を期待して飲む場合は注意をしてください。
カフェインには交感神経を刺激する作用があり、飲みすぎることで胃腸の働きが下がり便秘を促進する方にはたらく可能性があります。

 

また、サラシア配合をうたう健康茶の中にはセンナ茎、キャンドルブッシュ(ゴールデンキャンドル)などの下剤成分『センノシド』を含む原料が入っているものがあります。
センノシドは強力な下剤成分で即効性がありますが、長期使用することで却って便秘を悪化させる恐れがあります。
サラシア茶を購入する場合は、必ず原材料を確認するようにしてください。

キャンドルブッシュやセンナ茎原料のお茶の注意点についてはこちら

「お茶だから安全」は間違い!センナ茶の注意点

 

 

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まとめ:便秘以外の健康効果にも魅力を感じれば採り入れる価値アリ

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サラシア茶は腸内環境改善を助け、自然な排便を整えるはたらきを持つ食品です。

 

しかし、どの便秘体質改善方法にも言えることですが、サラシア茶だけ飲んでいれば便秘対策はバッチリ、というわけではありません。
体質から便秘を改善するには、発酵食品や食物繊維が豊富な食品を食べる、暴飲暴食を避ける、リラックスタイムをつくる、良い睡眠をとる…などの腸にとって良いことを、まんべんなく、少しずつ積み重ねていく必要があります。

 

いくら健康のためとはいえ、一つの対策を長く続けるのは難しいことです。
幸い、サラシア茶には腸内環境改善効果だけでなく、急激な血糖値の上昇を抑えるはたらきなど、他の健康効果を併せ持つ食品です。
便秘に悩んでいて、糖や炭水化物をついつい摂りすぎてしまう…という方、もしくはサラシア茶の味や香りが気に入ったという方は、日々の習慣として積極的に採り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

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