ごぼう茶の効果・効能|日本人に決定的に不足している栄養素を補える魔法のお茶!

ごぼう茶の効果と注意点について

ごぼう茶便秘解消効果

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TVのバラエティー番組などでお馴染みの南雲吉則医師がすすめる健康茶としてブームとなった『ごぼう茶』の名前を聞いたことがある人も多いことと思います。
独特の健康法を実践し、60代になった今でも若々しい見た目を保つ南雲医師が、自らの若さを保つ秘訣として紹介し、話題となったごぼう茶。
その効果・効能や、おすすめの飲むタイミング、注意点などについてご紹介していきます。

 

 

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お茶は便秘に効く?お茶を飲む習慣と『便秘茶』の効果と注意点について

 

 

ごぼう茶とは?豊富な健康成分をチェック

ごぼう茶成分概要

ごぼう茶は、その名の通り乾燥させたごぼうを焙煎したチップを煎じて飲むお茶です。
身近な食材としてよく知っている、目新しさもない食材であるごぼうが原料であるごぼう茶ですが、一体どのような驚きの効果や効能が隠されているのでしょうか?

 

ごぼうは水溶性食物繊維が豊富な食材

ごぼうは食物繊維が豊富な食材である、ということはご存知のことでしょう。
しかし、折角の食物繊維も、お茶にしてしまったら摂れないのでは?と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

食物繊維というと、ブラシ状のケバケバした形のものを想像してしまいがちです。
確かにごぼうには、繊維状などの固形の食物繊維、『不溶性食物繊維』が豊富に含まれていますが、この不溶性食物繊維を煮出すタイプのごぼう茶で摂るのは難しいことでしょう。

 

しかし、ごぼうに豊富に含まれる食物繊維は、固形の不溶性食物繊維だけではありません。
食物繊維には大きく分けて2種類あり、不溶性食物繊維の他、水に溶ける『水溶性食物繊維』というものが存在します。
実は、ごぼうはこの水溶性食物繊維の含有量も豊富で、生の状態のごぼう100g中におよそ2.3gもの水溶性食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維が豊富で便秘に良い果物の筆頭として挙げられるアボカドの含有量が1.7gであることを考えると、これがいかに破格の量であるかということが解ると思います。

ごぼう茶は、生の状態よりもさらに水溶性食物繊維が凝縮されている乾燥ごぼうが原料です。
水に溶け出す水溶性食物繊維であれば、お茶にしてもしっかり摂ることが出来るというわけですね。

食物繊維の種類と効果についてはこちら

食物繊維の効果と豊富な食べ物を知ろう!

 

ポリフェノール類やアミノ酸などの栄養素も

ごぼうには他にも、サポニンをはじめとしたポリフェノール類、アルギニンをはじめとしたアミノ酸など、健康維持や美容に良いとされる栄養素が豊富に含まれています。
これらの栄養素もまた、乾燥させることで凝縮され、お茶にしてもしっかりと摂取することができます。

 

肝心の味は意外にも?昆布の旨味グルタミン酸豊富

いくら体に良いからといって、美味しくないお茶を無理に飲むのでは、とても毎日の習慣として長続きさせるのが難しいでしょう。
こうやってごぼう茶の栄養をいくら強調したところで、飲む気にならない方も多いかもしれません。

 

ですが、実はごぼうは、昆布の旨味成分としておなじみのグルタミン酸をとても多く含んでいる食品です。
乾燥させて旨味の濃縮したごぼうを香ばしく乾煎りしたごぼう茶を淹れたものは、泥臭いごぼうのイメージからは少しかけ離れた印象となります。
例えるなら、少しチキンラーメンにも似た風味、とでもいうのでしょうか、なんとも洗練された味わいです。
もちろん、万人が美味しいと思えるような味だと言うつもりはありません。
ですが、ごぼうのイメージだけで敬遠している方には、是非、一度試してもらいたい味です。

 

 

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ごぼう茶の効果効能:便秘や美容に嬉しい効果満載

ごぼう茶健康効果

ここからはごぼう茶の効果・効能について、含まれる成分をもとにご紹介していきます。

 

水溶性食物繊維による便通促進・腸内環境改善効果

ごぼう茶の健康効果としてまず挙げられるのが、豊富に含まれる水溶性食物繊維による便秘・腸内環境改善効果です。
ごぼう茶に含まれるイヌリン・リグニンといった水溶性食物繊維は、水を含むとヌルっとしたゲル状になります。
このはたらきが、便をやわらかく保つはたらきをし、今つらい便秘の解消に役立つのです。

 

水溶性食物繊維のはたらきはこれだけにとどまりません。
食物繊維は人間の胃腸では消化吸収されづらいため、そのままのかたちで腸に届き、そこに棲むビフィズス菌などの善玉菌の格好の餌となります。
活動のエネルギーとなる餌を得た善玉菌は活発に働き、腸が動きやすい弱酸性の環境を保ちます。
また、腸管内が弱酸性に保たれることで、便秘や体にとって悪い影響を及ぼす悪玉菌の繁殖を抑えられるなどの良い影響もあります。

 

さらにごぼうには、善玉菌の良質な餌としておなじみのオリゴ糖が豊富に含まれており、こちらも腸内環境改善に大きく役立ちます。

オリゴ糖の便秘体質改善効果について詳しくはこちら

オリゴ糖で腸活!便秘体質改善効果やおすすめの摂り方について紹介

ごぼう茶は、便の質の改善などの短期的な便秘解消効果にとどまらず、便秘がちな体質そのものを改善する効果も併せ持っているということですね。

 

便秘の大敵、水分不足と体の冷えの解消

また、ごぼう茶を飲む習慣は、便秘の大敵でもある水分不足を解消するのにもってこいです。
その他にも、温かいお茶を飲むことによる保温効果および血行促進効果は、腸の働きを妨げる体の冷えを解消し、スムーズな排便に役立ちます。
交感神経を刺激し内臓の血流を抑える働きを持つカフェインが入っていないという点も、習慣としてごぼう茶を飲むことを後押しできる要素ですね。

 

糖尿病の原因となる血糖値の急激な上昇を抑制

ごぼう茶に豊富に含まれる水溶性食物繊維は、水を含むとゲル状になる性質と、人間の胃腸で消化吸収されづらいという性質を持っています。
食事時に水溶性食物繊維を摂ると、このゲルが食物を包み込むことによって脂質や糖質の吸収が抑えられ、急激な血糖値の上昇を抑えるはたらきなどが期待できます。

 

食後に急激な血糖値の上昇・下落を繰り返す『血糖値スパイク』と呼ばれる現象は、糖尿病や心筋梗塞を始めとした成人病の引き金となります。
また、食事後に眠くなる現象も、血糖値の急激な乱高下が原因とする説もあります。
「食べる順ダイエット」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、食事の前や前菜にごぼう茶をはじめとした水溶性食物繊維豊富なものを摂ることで、糖尿病や食後の急激な眠気のリスクを抑えることができるということになります。
甘いものや炭水化物が好きな方や、ダイエット中の方にとっても強い味方と言えるでしょう。

 

加えて、ごぼうに含まれるポリフェノール類の一種サポニンには、糖質を吸収しやすい形に分解する酵素の働きを阻害し、血糖値の上昇を抑えるはたらきを持つものが存在すると考えられています。

もっとも、ごぼうに含まれるサポニンが血糖値の上昇をどの程度抑えるかという客観的なデータは存在せず、またどの程度の成分がお茶に溶け出すかも不透明なため、こちらは気休め程度に考えるのがよいでしょう。

 

美肌・育毛への効果

サポニンをはじめとしたポリフェノール類は強い抗酸化作用を持つ物質で、体の細胞を傷つけ老化や生活習慣病、がんなどの原因となる活性酸素を無害化する働きを持っています。
なかでも注目したいのが、活性酸素は肌のしわやくすみ、肌へ栄養が行き渡ることを阻害する動脈硬化の遠因となっているという点です。
ポリフェノール類を摂取することでこれらの肌トラブル原因を防ぐことが期待できる、ということです。

 

これに加え、先に述べた栄養の吸収を阻害する腸のトラブルや便秘を改善する効果、体の冷えを防ぎ血流を良くする効果とが合わさることで、肌に栄養がしっかり行き渡ることによる美肌や髪への好影響というのがごぼう茶には期待ができるというわけです。
また、ごぼうに多く含まれるアミノ酸の一種アルギニンにも、代謝や血行の促進効果があるとされています。
肌へ栄養が行き渡ることや活発なターンオーバーによる美肌効果が期待できますね。

 

 

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飲むタイミングのおすすめは?

摂取タイミングおすすめ

ごぼう茶の飲むタイミングとしておすすめなのが、食事の30分前〜食事中に飲むことです。
食事の直前に飲むことで、水溶性食物繊維による便の質の改善効果や、脂質や糖質の吸収抑制、血糖値の急激な上昇の抑制などの効果を期待することができます。

 

ごぼう茶はカフェインを含んでいないため、就寝前に飲むお茶としてもおすすめです。
寝る前のリラックスタイムに飲むことで、体を温め、副交感神経を優位にし、睡眠の質を高める効果が期待できます。
睡眠中は腸などの内臓が活発にはたらく時間帯でもあるため、便秘の改善を目的とする場合、この『睡眠の質の改善』というのがとても大きな要素となってきます。

 

逆に、この時間に飲むのはNG、というのも特にありません。
ブームの火付け役となった南雲医師は、食事は夜の一食だけで、日中はこのごぼう茶を4〜5杯飲む、という生活を送っているそうです。
南雲医師の例は特殊だとしても、こまめな水分補給は便秘解消や美容にとって重要なことです。
ごぼう茶の味や香りが気に入ったのでしたら、起床時の目覚めの一杯としてや、日中のちょっとした休憩時に積極的に飲むというのも良いでしょう。

 

 

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ごぼう茶の入手方法|意外とカンタンな自作がおすすめ!

ごぼう茶入手方法

ごぼう茶は、通信販売やドラッグストア、健康食品の充実したスーパーなどで販売されており、気軽に入手することができます。

 

市販のごぼう茶は、乾燥させたごぼうのチップを煎じて飲むタイプのものが主流ですが、なかにはごぼうを細かくパウダー状にして湯に溶かして飲むタイプのものも存在します。
パウダータイプの商品は、チップを煎じて飲むタイプでは摂取しづらい不溶性食物繊維などの栄養素を余すことなく摂ることができます。
粉っぽさが気にならない方は、パウダータイプを選ぶのも良いでしょう。

 

市販品は原材料に注意!

ごぼう茶として売られているものの中には、他のお茶や素材とブレンドして風味や栄養素をプラスしたものも、ごく少数ですが存在しています。
原料がごぼう100%であるごぼう茶にはカフェインは入っていませんが、緑茶や烏龍茶などとブレンドされたものには当然カフェインが含まれています
また、便秘やダイエットに良いお茶として売られているものの中には、原料としてごぼうなどの他、センナ茎やキャンドルブッシュ(ゴールデンキャンドル)などの下剤成分を含むものを、それと知らせずに売っているものも存在します
購入の際には、原材料をよく確認することをおすすめします。

キャンドルブッシュやセンナ茎原料のお茶についてはこちら

「お茶だから安全」は間違い!センナ茶の注意点

 

自分で作ることも可能

スーパーなどで売られているごぼうを買ってきて、自分でごぼう茶を作ることもできます
簡単に作れて日持ちもし、しかも市販のごぼう茶と比べて安く作れますので、継続して飲みたいという方は自作もおすすめです。

 

自分でごぼう茶を作る際のポイントは、ごぼうの皮をしっかり使用して作るということです。
あくが強く、料理の際には捨ててしまいがちなごぼうの皮ですが、ポリフェノール類をはじめとしたごぼうの栄養素が一番詰まっているのが、実はこの皮の部分です。
皮までしっかり使い、ごぼうの栄養素を余さず摂取しましょう。

 

また、ごぼうを買うときには、泥がついているものを選ぶと良いでしょう
泥を綺麗に落とした状態で売られているごぼうは、洗浄の際に皮までこそげ落とされていることが多いためです。

 

ごぼう茶のつくりかた
  1. ごぼうを流水で手洗いし、表面の泥をしっかり落とす。
  2. ピーラーなどを使用してささがきにする。
  3. ささがきにしたごぼうをカラカラになるまで天日干しにする。
    (レンジにささがきごぼうを入れ1分加熱しひっくり返す…を10回ほど繰り返して徐々に乾燥させてもOK)
  4. 乾燥したごぼうを油をひかないフライパンで弱火で15分ほど乾煎りする。
  5. カサカサになり香ばしい香りがしてくればOK!

 

ティースプーン1杯の乾煎りしたごぼうにお湯200ccを注ぎ、1分ほど蒸らせば完成です。
また、ポットややかんで煮出すことで、よりごぼうの栄養を抽出することができます。
煮出したごぼう茶は、アイスにしても美味しく飲めますので、夏場の水分補給などにもおすすめですよ。

 

 

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ごぼう茶を飲む上での注意点

ごぼう茶注意情報

ごぼう茶にはカフェインなどの摂取量に注意が必要な成分が入っていないため、基本的には妊娠中や授乳中の女性、子供や高齢者の方にも安心して飲んでいただけるお茶です。

 

注意点としては、特に飲み始めの時に、お腹の張りや便がゆるくなるなどの症状が出ることがある点が挙げられます。
これは、腸内の善玉菌が栄養を得て活動的になる際にガスを発生させたり、腸が急に活発になったりするために起こることと考えられます。
多くは腸内細菌が入れ替わるサイクルの2週間ほどで治まりますが、つらい症状が出る場合は飲む量を減らすなどの調整を行ってください。
また、2週間を超えて症状が続く場合は、体質的に合っていない可能性がありますので、使用を止めて医師に相談することをおすすめします。

 

妊婦は飲んじゃ駄目って本当?

インターネット上の口コミなどでよく「妊婦はごぼう茶を飲んではいけない」というものを目にします。
これは、ごぼうの種を乾燥させた生薬『牛蒡子(ごぼうし)』に子宮収縮作用があることから生じた誤解である、と考えられます。

 

根の部分を使うごぼう茶と牛蒡子とでは当然成分も違いますし、医薬品である牛蒡子と食品であるごぼう茶が同じような作用があるとは考えづらく、少なくとも常識的な量を飲む分には問題はないでしょう。
むしろ、便秘になりやすく、リスクのある下剤に頼れない妊娠中には、便秘解消効果がありカフェイン等を含まないごぼう茶は、積極的に摂ることをおすすめしたい食品といえます。

 

 

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まとめ:日本人に不足しがちな水溶性食物繊維を補えるお茶

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ごぼうという身近な食材を使ったお茶が発揮する意外な効果効能についてご紹介してきました。

 

ごぼう茶に特に豊富に含まれる水溶性食物繊維は、日本人の日々の食事では十分な量を摂取しづらい栄養素です。
また、近年の研究では、食物繊維の摂取がアレルギーなどの原因ともなっている免疫細胞の暴走を抑制する機構と密接な関係があるということがわかってきています。
便秘に悩む方や美容に関心のある方にとどまらず、日々を健康に過ごしたいという方にも、ごぼう茶はおすすめできる食品です。

 

しかし、ごぼう茶だけを飲んでいれば便秘や美容に即効果がある、というわけではありません。
ごぼう茶ブームの火付け役となった南雲医師もその著作で、生活習慣や日々の食事、運動の重要性を述べています。

 

便秘体質の改善や美容対策は、いくつもの『良い方法』を継続し、長期間積み重ねることで効果を発揮します。
ごぼう茶に限らず、便秘や肌に良いとされるものの効能効果を知って「試してみたい」と思った方は是非積極的に試してみてください。
多くの方法を試して、その中から自分に合いそうな、続けられそうなものを見つけて習慣化し、そういった習慣を少しずつ増やしていくことが、健康な毎日を送るためには大事なことなのです。

 

参考文献
  • 南雲吉則「ゴボウ茶を飲むと20歳若返る!Dr.ナグモの奇跡の若返り術」(SBクリエイティブ、2010年)

 

 

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